入場一覧を見た配車担当者は、積込みに時間がかかっていると考えます。現場に聞くと、車両は待機場で待ち、バースに着いたのは少し前でした。入場から退場までを全て積込時間とすると、どこで待ったかが見えません。
日本の配送拠点を想定し、ゲートの観測と作業記録をつなぐ方法を説明します。ナンバーが読めたことを、注文や出荷の完了とは扱わない整理です。
I. 車両と一回の来訪を分ける
同じ車両が午前と午後に来る場合、ナンバーだけでは二回の仕事を区別できません。来訪番号と有効期間を定め、入場、バース到着、作業、退場をその番号に対応させます。どの時刻がどの事実を示すかも決めます。
| 段階 | 確認根拠の例 | まだ分からないこと |
|---|---|---|
| ゲート通過 | ナンバー・カメラ・認識時刻 | バース到着と作業開始 |
| バース到着 | 実物確認や検証済みエリア記録 | 対象注文と積込み |
| 作業開始・終了 | 担当者の作業記録 | 最終的な出荷承認 |
全体の滞在と積込作業は別の管理です。目的に合う開始と終了を定義してから所要時間を比べます。
II. ナンバーに観測場所を添える
ORBRO AI LPRは、認識した番号を日付、時刻、カメラ、位置とともに記録し、番号・期間・カメラから検索できます。担当者は該当車両の観測を探し、まず到着の根拠を照合できます。
実車との一致を確認する画像や訂正記録も必要です。日本で使う対象のナンバー形式、進入角度、夜間照明を実際の構成で試します。隠れた番号や未認識は手動確認へ渡し、不確かな文字を別の来訪へ結び付けない例外手順を定めます。
III. バース作業は共通番号で結ぶ
来訪番号、車両、予定バース、作業指示、担当者について、どの台帳が値を確定するか決めます。一台に複数注文を積む場合や、配車が変更される場合もあります。入場記録から積込完了や在庫処理が自動で決まるとは考えません。
ゲートと作業側の時計の基準を合わせ、観測、受信、後からの入力を分けます。遅れた受信で前後関係が逆転しないようにします。連携前は同じ来訪番号で手動照合し、必要な項目と不足する根拠を確認する方法もあります。
IV. 再入場と繰り返し認識を区別する
入口で車両が少し後退し、再び写った場合は新しい来訪とは限りません。実際の退場後の再入場、入口での複数回認識、バース変更を別々に試します。まとめる条件は実物の動作と確認済み記録を基準にします。
けん引車とトレーラーの番号が異なる場合は、何を読んでいるかも残します。退場が取れない来訪をいつまでも積込中にせず、未終了の確認一覧へ渡します。最新画面から消えたことだけでも完了にしません。
V. 待ちの区間ごとに担当を決める
入場から割当て、バース到着から開始、作業終了から退場を分けます。バースが空いていても作業者が準備できない場合と、車両がまだ来ない場合では対応先が違います。各区間に問い合わせ先と根拠を付けます。
導入には入口・待機場・バースの図面、車両種類、来訪ルール、作業記録例を用意します。昼夜と実際の積載条件で試し、未認識や手動確認も評価対象へ含めます。正常な車両だけの結果を全体へ広げません。
たとえば午前の配送が終了して同じ車両が午後に戻った場合は、新しい来訪として作業指示を照合します。車両番号が同じだからと古いバースや承認を引き継がないよう、来訪の区切りを試験表にも示します。
おわりに
ゲート通過は積込み開始ではありません。来訪を識別し、入場、バース到着、作業、退場の根拠を分けることで、最初に確認すべき待ちが分かります。再入場や車両変更、記録欠落も同じ流れで説明できる必要があります。
カメラ位置、進入方向、番号の種類と作業台帳を整理してORBROへご相談ください。番号認識の範囲と、配車・作業側で連携する項目を確認できます。